この論文ではロジスティクスコストの計算から管理の問題を検討した。運輸省の物流コスト算定統一基準の系譜をみてくると、ロジスティクスに内在する複雑性を前提にした議論が不可欠であって、線型の下での理論形成とは基本的に相容れない。システムについて新しい考え方を採用して、ロジスティクスやサプライチェーンを説明するのが妥当なこと。ロジスティクスコストは種々な指標の一つであると述べる。 この研究は平成11年10月の25回全国大会の報告を掲載した。 共著者:阿保栄司、矢澤秀雄。論文の構想を2人で討論して、矢澤が執筆した。PP.35~43。