柴田裕希、原科幸彦、熊澤輝一 (計画行政学会・学術論文賞受賞) 米国ワシントン州では成長管理法と環境政策法により、計画手続きと戦略的環境アセスメントの手続きが一体的に進められ、効率的かつ効果的に環境配慮を行うためのプロセスデザインが構築されつつある。分析では、情報公開と参加機会、異議申立の3つの側面からプロセスを評価し、早い段階の情報公開の実現や多段階的な参加と異議申立の手続きが整備されたことを明らかにした。また、このような制度は効率的な利害関係者の意向反映・調整や紛争状況の事前回避に有効であるとの示唆が得られた。