インパクト・アセスメントと合意形成‐人々の懸念への「意味ある応答」
米国の環境の概念は自然環境と社会環境を含む広いもので、多様なインパクトを緩和することがアセスの目的である。日本では自然環境に限定し、特段の環境影響のあるものしかアセス対象とせず、合意形成とは切り離されている。本来のアセスメントは、人々の懸念する事項(public concerns)に正面から答えるためもので、そのための合意形成のためのコミュニケーション支援に重要な役割がある。そこでは「意味ある応答」が必須である。
『環境と公害』
第45巻第1号pp2-5