事後調査結果からみる道路事業の環境影響予測の問題点に関する一考察‐東京都条例アセスを事例に‐
原科幸彦、久世晃弘 事後調査の実施はアセス手法の改善にとって大きな意味がある。そこで、東京都のアセス条例が適用された道路事業を対象に、評価書の記載事項等を事後調査結果と比較して環境影響予測の問題点を抽出することを目的とした。その結果、住民がアセスにおいて懸念を示すのは規制効果の見積りであること、バックグラウンド濃度予測においては排出係数を据え置いた予測の方が実測値に近いこと、供用後の速度規制がうまく行われていないことが示された。
環境アセスメント学会誌
Vol.8、No.2