近世墓標の形態変化と石材流通―淀川・木津川流域を中心に―
淀川・木津川流域の5カ所の墓地において墓標の悉皆調査を行い、和泉産砂岩の斉一的な普及を指摘した。さらに、江戸時代の石材流通機構の発達時期と石材の普及時期の一致から、頭部が弧状を呈する墓標型式出現の背景が石材流通にあると結論付けた。B5版。
「民族考古」
第2号,63-84頁