取引は、「私の欲しい物をください、そうすれば対価を支払います」という申出で始まります。取引が需要者を満足させれば、「ありがとう」の言葉とともに会計は終わり、そして繰り返されます。交換が成立し、繰り返され、両当事者の効用は増加します。そして社会的な富は増加します。私有財産を認めた社会での分業の結果生産された品物に、他者が価値を認めて交換することで、社会の富は増加します。しかし、生産された製品が、常に買手に恵まれるわけではありません。生産された品物が、需要者にとって役に立つ物であることを知らなければ、需要には結び付きません。