日本における民間提案型公民連携制度に関する一考察(査読付)
日本における産学官連携を推進するために、民間サイドの創意工夫を取り入れる制度・手法として、全国各地で導入が進められている民間提案制度について、比較調査研究を行った。人口規模の大小や地域バランスを考慮し、複数の事例調査・分析に取り組んだ。その結果、持続的な産学官連携を維持していくためには、条例や手続きの明確化、透明化などの安定的な制度設計が重要であることが明らかとなった。また、提案者となる民間・地域サイドのマネジメントが効果的に機能する行政サイドのシステム・デザインが重要である。
東洋大学PPP研究センター紀要
第1号