アメリカ・中国・インドの国および地域の優位性確立に向けた貿易政策に関する一考察　～シリコンバレーをハブとした国際的経済関係を中心に～

シリコンバレーをハブとした国際的な経済関係を中心に、アメリカ・中国・インドの国および地域の優位性確立に向けた貿易政策について考察した。特に、ICと呼ばれるインド・中国の優秀な人材との連携を活用して、国際的なITクラスターを形成しているシリコンバレーについて、国際経済学の視点から検証した。地域コミュニティ、都市、地方自治体、国といった多段階で、そのようなイノベーションの動きを支援していく複数の政策の推進が求められ、短期・中期・長期の政策期間（スパン）で目的・手法・体系・内容を考えていくことも重要であり、国際的な関係の中でそれらの動きを調和・調整する国際経済・貿易政策の役割も大きいことが明らかとなった。

『Research Paper Series』(千葉商科大学経済研究所紀要）

No.49