米国情報通信産業に対する成長戦略に関する一考察-1991年高性能コンピュータ法の議会記録を中心に-(査読付)
1990年代にITを基盤とした長期経済成長をなしとげた米国の成長戦略について、政策形成過程にふみこんだ実証分析を行った。同時期の米国政策の端緒となった1991年高性能コンピュータ法の議会審議プロセスを、議会議事録からその実態について検証を行った。米国のIT戦略の審議過程には、IBMなどの情報産業とAT&Tなどの通信産業から多数の企業が参画することで、政策の実現性、総合性が高められたと考えられる。
千葉商大論叢
第40巻 第3号