日付推論におけるアクセシビリティ仮説の検討
日本応用心理学会
様々な出来事がいつ生じたのかを推定する日付推定(dating)を行なう場合,人は問題の出来事に関して検索できる知識の量(活性度)によって新旧の判断を行なう accessibility heuristics を用いているという説(Brown et al., 1985)がある.そこでここでは様々な有名な事件の日付推定をその知識量の測定とともに行なった.しかしその結果,必ずしも事件に関する知識量だけで日付推定判断が左右されているとはいえなかった.