青年期における自己愛に関する研究:攻撃性との関わりにおいて(相良麻里・相良陽一郎)
日本パーソナリティ心理学会第14回大会発表論文集,151-152
自己愛とは自分自身を愛し大切に思うことであり,その点では誰にでも必要な心性である.しかし近年,自己愛性憤怒(Kohut, 1971)等に代表されるように,青年期の自己愛の肥大化による対人場面の問題に注目が集まっている.そこで本研究では,自己愛と攻撃性の関係について大学生を対象に調査を行った.その結果,従来は単純な1次元尺度として扱われてきた自己愛傾向を構成する下位尺度に注目することで,先行研究とは異なる様相を明らかにすることができた.