記憶研究の最前線
担当部分:7章 日常記憶(P.151-170)本論文は,「記憶研究の最前線」なる書物中の1章として,現在の認知心理学において大きな潮流となっている日常記憶研究に関し概説するとともに,代表的な研究をあげて紹介したものである.ただし「衝撃の瞬間の記憶」および「自伝的記憶の構造化」という問題については特に重点をおき,筆者の研究結果なども含めて若干の考察を加えた.さらに今後の展望として,現在の日常記憶研究が抱える問題について指摘し,今後進むべき方向についてまとめた.
北大路書房