情報モラルは、いわゆる日常のモラルを基盤としている。日常のモラルをきちんと身に付け、それを行動規範とする実践力と態度が備わっていれば、自ずと情報モラルも身に付き、それを行動規範とする実践力と態度も備わる。情報モラルの教育の役割を踏まえるなら、生徒が情報社会における新たな事例に適切に対応する力を身に付けさせることが重要となる。そのためには、道徳教育と関連を深めつつ、生徒が関わりを持つ情報社会の変化、情報技術の進展、情報社会の活動に関する法や制度の整備状況について、常に最新なものを含めて把握し、それを踏まえた指導内容・方法を不断に見直すことが求められる。