「外貨表示財務諸表の換算における状況的アプローチに関する考察」
換算方法である決算日レート法とテンポラル法について考察している。まず、両換算法を用いる状況的アプローチの特徴を検討し、換算の基本的考え方である現地主義と本国主義との関連性を明らかにした。次に状況的アプローチの問題点として単一測定単位と複数測定単位、取得原価主義での決算日レート法の適用などをあげている。両換算法には一長一短があり、その中で決算日レート法が主流であることを明らかにした。
関東学院大学経済学研究科紀要第21号