大脳皮質優勢発現を示すオルファクトメジン様因子(Pancortin)の個体発生に伴う発現変化と機能について
大脳皮質に優勢発現を示す遺伝子であるPancortinの解析を行った。Pancortinは4つのサブタイプを持つことが確認されたため、そのタイプ別にRNAレベルで発現の分布を解析した。またPancortinに対する抗体を作成し、タンパク質レベルでの発現部位の解析を行った。その結果、大脳皮質や海馬において強い発現が認められた。電子顕微鏡での解析の結果、特に小胞体に強い発現が認められた。また培養細胞系を用いてPancortinタンパク質を発現させたところ、分泌蛋白質であることが示唆された。
奈良先端科学技術大学院大学修士論文