肢体の規律から原理へウィリアム・フォーサイスの「ダンスについてのダンス」
ウィリアム・フォーサイスの「ダンスについてのダンス」舞踊ドラマの巨匠ジョン・クランコの影響で、バレエは人間の内面について語らねばならぬという考え方が60年代以降のヨーロッパでは主流をなしていた。これに対してフォーサイスは、ダンスの動きを人間の行為や情感の世界に昇華させるやり方を根本的に否定し、「ダンスはダンスを語る、そしてダンス以上のことは語らない」とする。このようなフォーサイスの創作思想について論じた。
「日本文化財団公演プログラム」
p.46-49