規範譜としてのラバン舞踊記譜法の構想とその展開
ラバノーテーションは世界で最も普及した舞踊譜に数えられる。その研究はこれまで、その汎用性ばかりが強調されてきたが、ラバン自身は記譜法を規範譜として使おうと構想したのであり、そこには彼独自の舞踊観が表れているはずである。本研究は、ラバンが記譜法を考案する以前に書いた草稿やスケッチをもとに、彼が自身の記譜法に託した構想を明らかにすることを試みた。そしてその構想が20世紀舞踊史に与えた影響について論じた。
『ケータイ研究の最前線』新記号学叢書 [セミオトポス②] (日本記号学会)