「クペ」からみたバレエ史
バレエには古くから「クペcoup?(切られた)」という名のステップがある。このステップは17世紀から現在に至るまで、その動きの形態を大きく変えてきた。17世紀以降の舞踊理論書や舞踊譜をもとに、それぞれの時代における「クペ」がどのような動きをしていたのか再構築した。それによって、クペの変遷はバレエの変遷との関連性、およびバレエ史を通して動きを「切る」ことの意味がどのように変遷してきたかを考察した。
『美学』(美学会)
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