いつダンスになるのかを見守りつつ―タンツテアター構築へ―
タンツテアター(Tanztheater)とは、ドイツで生まれた舞台芸術ジャンルである。その主要先駆者であるピナ・バウシュは、70年代にその様式を完成していった。 本論文ではタンツテアター以前のバウシュの作品群および当時のインタビュー記事をもとに、この様式を確立するに至ったバウシュの舞台芸術における創作思想を論じた。そして、タンツテアターの「構築性」の検討こそが、このジャンルの理解の鍵を握ることを指摘した。
「財団法人埼玉県芸術文化振興財団公演プログラム」
p.78-p.83