キャリアと出産・育児を両立させるパラダイムシフト―消費財から生産財へ―
日本学術会議
ILOの報告などが指摘するように、女性の労働環境は、質的にも量的にも男性より劣位にあるが、その背景としてあげられるのが、出産、育児という女性が必然的に抱える問題である。この解決に情報通信革命がどのような役割を果たしうるか。社会変動の中で様々な分野でパラダイムシフトが起こっているが、根源的には、従来消費財とみなされていたものを生産財と位置づける転換が有効に機能できるかどうかが問われていると言えよう。この命題を、仕事と育児の両立というテーマを選んで、具体的に研究した。