グローバル化が進む今日, 世界中の大学で教育体制に変化がみられる今日様々な職種・業界において, 海外で勤務する, あるいは国内でも外国人と共に働く機会が増えており, 英語でのコミュニケーションは欠かせない。 英語でコミュニケーションをとり, ビジネスをするための準備を学生時代から積み重ねることは非常に重要で, そのために短期 ESL プログラムを利用することは有益である。 しかし近年, 海外での短期 ESL プログラムに参加し, キャリアアップや学力の充実を図る学生が少なくなっている。 いったいなぜなのか?
この研究論文では, アメリカまたはカナダにおける短期 ESL プログラムの重要性を浮き彫りにし, 今後, 日本の学生がより安心して ESL プログラムを活用するためには何が必要かを, 教育現場の視点から検証する。 日本の高等教育システムにおいては, 日本人学生がこのようなプログラムに安心して参加できる環境を整備し, さらにプログラム終了後も日本で引き続き学習課程を修了できるようなサポート体制を整えることが重要である。