日本における代替的モニタリングの研究
共著者:町田祥弘 戦前の資本市場の生成・発達期における、監査の代替モニタリングについて検討するため、紡績業の資本関係を中心とした調査を行った。その結果、エイジェントたる経営者側において、保有株式を通じて影響力を保持していたこと、ならびにプリンシバルたる株主側において、好業績のもとでモニタリングに対する関心が低かったことによって、監査ないしそれに代替するシステムは、不十分な形でしか機能しない状況におかれていたことを明らかにした。
千葉商大論叢
第36巻第2号