並行計算のための抽象アーキテクチャ
情報処理学会 基礎・理論・実践研究会
並行計算の代数やグラフを利用した代表的な処理系として、CCSおよびその拡張としてπ計算が提案された。これらは、単純な記述で高い表現能力を有していたが、実現機構としての能力は低いといえる。そこで、対応する抽象アーキテクチャ(機械)を提案した。これは、高度な並行プログラムを最終的な計算機への中間機械と位置づけられる。その証明として、抽象機械の形式的な定義と基本的な定理を示した。