Cost Graphs for Concurrent Calculi
京都大学数理解析研究所講究録902
本論文は、並行計算におけるコスト理論の基礎を示す。まず、各プログラムをコスト情報を含むプログラムの遷移を示すグラフの集合に変換する。その過程で、論理的な分岐も表現されている。そこで定義される様々な集合間の順序関係が定義され、定義された順序関係は、さらにいくつかの包含関係を形成していることが示されている。また、この関係を、効率的前順序関係の一般化になっていることを示した。