「異民族の目に残された歴史の記憶――日本語ガイドブックに記録された旧満州の建造物・装飾物を中心として」
1930~40年代日本語で出版された「満洲」旅行関連の数種類のガイド・ブックに基づいて、砲台・倉庫など「歴史的・地域的な建造物」、満洲族・モンゴル族・オロチョン族など「少数民族の住居とその特徴」、家堂・督財府など「住居に附設する装飾物」とさまざまな「看板」を通じて、征服者としての日本人観光客という異民族の目に残され・記録された歴史的記憶の実像とその信憑性について、整理・検討を行った。
『千葉商大紀要』第51巻第2号。21-36pp.