Javaの初等プログラミング教育を慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスと千葉商科大学政策情報学部で11年間行なってきた。その中で得られた知見と、今まで標準ライブラリ(JFC)だけを利用してきたが、昨年度より補助のライブラリとBlueJという教育用につくられたJavaの開発環境を用いるようになった。このライブラリを利用した経緯とその成果、およびBlueJというフリーライセンスの開発環境を選んだ経緯などについて、説明を行ないたい。特に、Mac OS Xでは、Xcodeが標準で添付されているが、Windowsには、JDKも標準のIDEを伴うJavaの開発も用意されていない。今後、学生が所持するコンピュータはWindowsとMacが混在すると思われる。その中で、統一的なインタフェースを持ち、さらに、初等教育に使い勝手の良い開発
環境としてBlueJを紹介していきたい。