持続的オブジェクトを形成するための、実体(Entity)連接(Association)、メタレベルアーキテクチャの3つの基本概念を呈示した論文である。このモデルによって表されるのは、データベースを仮定した持続的オブジェクトだけではなく、従来のプログラミング言語でのオブジェクトの構造を表現することができる。1986年以降OOPSLA/ECOOPといった国際学会を通じて議論されたDelegation/Inheritanceの相違、あるいはReflective Systemといった一般問題に対して、それらを記述できるような基礎モデルを意図して提出された。以降の論文が、オブジェクト指向データベースシステム、メタレベルアーキテクチャ、検索言語のモデルといった内容に細分化していくが、その諸内容を記述するための基本モデルがこの論文によって提起されている。