文字と社会
平成21年(2009年)6月におこなわれた西洋古典学会第60回大会におけるシンポジウム「文字の力」における報告をもとに書き起こした論文である。古代ギリシア社会において「書かれた文字」そのものにいかなる効用が認められていたか、その結果「名前を記す」という行為が社会の諸場面においてどのように作用していたか、その諸相について論じた。
『西洋古典学研究』58、95-102頁