(口頭)奉納碑と碑文建立文化-名前を碑に刻むということ
科研補助金、基盤研究A (代表 筑波大学 長田年弘)「パルテノン神殿の造営目的に関する美術史的研究-アジアの視座から見たギリシア美術」第1回研究会
碑文文化の成立に奉納文化がどのように関わっていたかについて考察したものである。文字がギリシア世界に導入されることから、奉納行為によって奉納の対象とした神と奉納者との間に互恵関係をつくるという奉納文化に「名乗り」が普及し普遍化していった過程について考察し、古代ギリシアの碑文文化のあり方について論じた。