文字と社会
日本西洋古典学会第60回大会(一橋大学)
日本西洋古典学会大会におけるシンポジウム「文字の力」において、歴史学の立場から報告をおこなった。古代ギリシアにアルファベットが導入されて以来、文字は伝達手段の一つとして広く普及することになったが、ある言葉が視覚的に表現されることについて人々がどのような力を見いだしていたかについて考察し、その特殊な力ゆえに文字をどのように利用しようとしていたかについて分析した。報告をもとにした論文は、『西洋古典学研究』58(2010年3月)に掲載された。