論文

基本情報

氏名 杉田 文
氏名(カナ) スギタ フミ
氏名(英語) SUGITA, Fumi
所属 商経学部
職名 教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

題名

千葉県における強雨発現特性と経年変化傾向

単著・共著の別

共著

概要

千葉県において地形・土地利用が異なる船橋,銚子,坂畑,館山の 4 地点において気象 庁 AMeDAS のデータを用い,過去 31 年間の降水特性およびその変化傾向を吟味した。 年降水量はいずれの地点でも明らかな経年変化は認められず,12 月の増加傾向と 3 月減 少傾向が相殺している地点があることがわかった。強雨(20mm/日以上)の平均年間発 生回数は坂畑が 32.8 回/年と最も多く,船橋が 21.6 回/年と最も少なく,千葉県内では約 11~17 日に 1 回の割合で強雨が発現している。20~28%の頻度で発現する強雨が年降水 量全体の 60%以上を供給し,地域水循環の原動力となっている。また,その半分以上が 10 日以内に連続して発現する強雨によってもたらされており,千葉県内においてその頻 度には地域差が認められた。一方,3 日以内の極短期間に連続して発現する強雨には大き な地域差はなかった。強雨は,水循環を通して人間生活に密接にかかわり,その強度,頻 度によっては災害に直接関連する。地球温暖化に伴い強雨の発現特性にも変化が生じる可 能性が高く,今後,強度別発現特性の経年変化傾向については注視していく必要がある。

発行雑誌等の名称

千葉商大紀要

巻・号・掲載ページ(移行用)

 

発行又は発表の年月

202103