WH-Sentences in Japanese and the Speech Act structure
The 2nd Florida Linguistics Yearly, held at Eckard College, Saint Petersburg, Florida, USA
Miyagawa (2012)は,補文化辞「か」は主要部によって選択されねばならないと条件を提案し,通常のWH疑問文では,HEARER oriented agreementに動機づけられたSpeech Act Phraseの主要部が「か」を選択するとしている。本論考では,聞き手の存在を要求しない推測的疑問文,WH感嘆文,「ものか」修辞疑問文といった,WH要素を伴う文を扱い,これらの例は,話者の判断を伴うモーダルを含むことからSPEAKER oriented agreementによって動機づけられるSpeech Act Phraseを伴い,その主要部が「か」を選択するとした。あわせて,「だろうか」文が副詞節として使われる例を考察した。