『検定簿記と簿記教育-入門簿記の意義と課題-』
近年,日本の教育現場において児童・生徒・学生達の基礎学力の相対的な低下が指摘されており,簿記教育にとってもこの基礎学力の相対的な低下は決して無視することのできない問題となっている。本稿では,入門簿記としての日商簿記検定4級「商業簿記」と全経簿記検定4級「商業簿記」の過去10年間の受験状況の分析,全経簿記検定4級の出題構成の分析を行い,入門簿記における簿記教育の現状と今後の課題について考察している。
『千葉商大論叢』
第49巻第1号