霞ヶ浦岸低湿地の土地生産条件と蓮根生産の展開
減反政策を契機として全国一の主産地を果たした霞ヶ浦の蓮根栽培について、産地の持続的発展を支える要因を農業経済地理学の視点から分析を行った。水稲に変わる作物として高収益作物ではあるが、労働集約的であるがゆえにスケールメリットの追及が難しいこと、しかし所与の土地条件を生かすことで家族労働を基本に、5ha規模を上限に800~1000万円の家族労働報酬を目指すことが合理性に富むことを指摘した。
地理誌叢
45-2 38~48