北海道における輸送園芸産地の立地と展開(Ⅲ)―タマネギ生産地域の事例―
本論文では、札幌の産地衰退と米の減反政策を受けて、幾春別川の自然堤防とその後背低湿地にタマネギの主産地化が進んだことを、土壌学と農家の立地、農業経営分析の立場からフィールドワークをもとに明らかにしている。ここでの論文の独創性は、良好な農地を早くに取得した入植者ほど、高所得を生み出していることを、詳細な経営分析から明らかにしたことである。
千葉商大紀要
31-3 29~66