北海道における輸送園芸産地の立地と展開(Ⅱ)―タマネギ生産地域の事例―
上記論文Ⅰを受け以下に各産地ごとの立地論的分析が実態調査を基にして行われている。本稿は、北海道で最も早くにタマネギ産地が形成された札幌を事例に、栽培導入から今日の状況にいたるまでを、分析している。札幌は北海道の中でも例外的に、輸送園芸産地である一方で、精農家を中心に農協組織から脱した近郊園芸的性格を持った産地に階層分化が進む中で進行している事を明らかにした。
千葉商大紀要
30-4 47~43