土地利用型農業,十勝平野の大規模畑作地域
かつてわが国を代表する豆類の産地であった十勝地方では、農産物の輸入自由化、販売価格の低迷、冷害などにより、その生産は減少傾向にある。しかし、ビート、小麦、馬鈴薯、等との組み合わせにより輪作体系を確立することで、今日では一戸あたりの経営耕地面積は20~30ha水準に達する日本で最大の大規模経営が行われる地域に変貌している。本稿はこれらの農業発達史についてまとめたものである。
大明堂,農業地域システム研究会編「日本の農業地域システム」所収