北海道北見盆地におけるタマネギ生産地域の成立と展開
国民経済の進展は都市人口の増加、郊外農村の都市化を生み出す一方で、近郊農業の衰退、再編成、そしてそれまで普通畑作地域でしかなかった遠隔地域に都市生活者の需要を当て込んだ輸送園芸産地が形成されることになる。本稿は食生活の洋風化に大きな寄与をはたしたタマネギを事例に、この産地がどのようにして形成されてきたのかを、北海道の北見地方を事例に立地論的考察を行った。
日本大学文理学部自然科学研究所「研究紀要」 24 41~52