霞ヶ浦岸美浦村における島畑景観の成立とその土地改良
日本大学地理学会
霞ヶ浦南岸美浦村では、洪積台地が島状に分布し、その間を縄文海進最高海水準期に形成された砂州が存在している。この砂州は近世、近代以降から第二次世界大戦期まで畑と掘下田による水田が存在したことを述べた上で、この畑では今日では見られなくなった綿作が行われ、地元の地名をとって「安中木綿」と呼ばれる産地を形成していたことや、その木棉生産の耕作土壌となっていたことを報告した。単独発表。