『日本の風土と災害』 第3章「地形と災害」担当、菊池万雄編著
わが国は新期造山帯の中にあって地盤が不安定な沖積平野が多く分布する。しかもモンスーンアジアの一角で台風の通過地点にあることから、この沖積平野に大雨がもたらされると洪水被害が頻発する。わが国の風土と災害は日本の歴史の中で切り離せない大きな問題であった。筆者はここで小貝川の洪水を通して、現代の農村型洪水の実態を中心に解説を行っている。
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