オクターヴ・ミルボーと自動車 『628-E8』について
『小間使の日記』、『神経衰弱病患者の21日間』などのエピソード小説で知られるオクターヴ・ミルボーによる、おそらくは世界初と思われる自動車による紀行文集である『628-H8』を取り上げ、ベルギー、オランダ、ドイツといった異文化を駆ける中から生まれたミルボーの夢想、印象、回想などについて分析し、併せて誕生したばかりの自動車という装置が作家に与えた影響について論考した。
青山学院大学フランス文学会 青山フランス文学論叢
復刊12号