生協における職員の働きがいや生協の将来にたいする展望についての考え方は各生協に大きなばらつきがあることが知られている。そこで、生協職員における仕事への取り組みの実態を明らかにするために、店舗中心のみやぎ生協、共同購入中心のちばコープ、そして首都圏の中堅スーパーサミットを対象に比較研究を行った。著者は主としてちばコープを担当した。 本稿では、ちばコープの職員が自己の裁量の幅が大きいこと感じており、仕事に対する満足感が非常に大きいことを明らかにした。ただし、そこには放任的な権限委譲ではなく、一定のリーダーシップが存在しなければ、かえって不満足の原因にもなることがわかった。