チャールズ・バベッジの原価管理思想(Ⅴ)
著書『機械および諸工場の経済について』は、産業革命黎明期における最新の技術や方法について紹介したものである。著書の第5章は動力の作業時間を延長することの有利性、第6章は自然的な作用における時間を短縮すること、さらに第7章は人間の力よりも過大な力を行使すること、および人間の感覚よりも繊細な作業を実施することについて示したものである。このような技術や方法を取り入れていかないと、工場および社会においても大きな損失になる、といったことを独自の理論として展開している。(pp73-85)
『千葉商大論叢』第45巻第4号(千葉商科大学)