チャールズ・バベッジの原価管理思想(Ⅲ)
著書『機械および諸工場の経済について』は、チャールズ・バベッジが「手計算よりも速く計算できる計算機を造りたい」という、彼の主たる研究目的に付随する成果であった。著書の第1部は、生産技術の面から仕事場や工場の経営管理に関する各種の問題を取り扱っている。高度の製造方法を英国に導入することの利益、さらに機械および諸工場から得られる利益とその源泉について詳細に示している。
『千葉商大論叢』第45巻第2号(千葉商科大学)