ジョイント・ベンチャーの設立要因と資金調達

ジョイント・ベンチャーの設立要因には、先ず第一に専門知識・専門技術・その他の事業資源の共同出資がある。第二は資本要件であり、第三はリスクの分散である。第四は、貸借対照表に表示されない資金調達である。例えば、投資会社がジョイント・ベンチャーへの投資を持分法を適用して記録すると、ジョイント・ベンチャーの負債は投資会社の貸借対照表に表示されずに、貸借対照表の外に置かれることになる。ジョイント・ベンチャーが資金調達を行う場合には、現金かあるいはその他の財政的な援助など各種の条件が考慮される。（pp．125－149）

『千葉商大論叢』第29巻第1号（千葉商科大学）