わが国国際合弁企業の業績評価
国際合弁企業では、利益の分配は、親会社への配当によって資金を社外に流出させるよりも、現地企業での内部留保および現地での再投資といった、社内留保する比率が高い。投資に対する配当の割合も業績評価項目の一つであり、地域・国あるいは業種によって微妙な差異がある。また、国際合弁企業への理想的な比率出資比率としては、50%超を望む場合が多い。しかし、50%超の企業では、利益がまだ出ていない。むしろ50%や33%出資の企業において、利益が出ている場合が多いという調査結果が出た。(pp.41-70)
『千葉商大論叢』第29巻第1号(千葉商科大学)