財務管理は、資本調達管理と資本運用管理とから成っている。財務活動の結果は、会計の仕組みによって計数として把握される。特に、財務諸表には、財務活動の結果が表われるので、財務諸表は財務活動の良否を判断するための良き情報となる。したがって、財務諸表を体系的に分析することによって、各種の業績評価を行うことができる。業績評価の視点としては、収益性、安全性および生産性の3点がある。これにより、企業の利益獲得能力、資金の短期支払能力および企業が創造した付加価値の成果を知ることができる。(pp.2-121)(共著者:新井益太郎、佐藤正雄)