『簿記入門』
企業の取引は、簿記の仕組みによって記録され、その結果は、貸借対照表および損益計算書として要約される。企業の利害関係者は、これらの財務諸表を読み、そして分析することにより、自己の判断を決める情報を得ることができる。そのため、財務諸表は、正確な記録に基づいて作成されなければならない。この記録を作成するのが簿記であり、これを支えるのが簿記特有の概念および計算構造である。諸取引が、簿記のル-ルに基づいて正確に処理されてこそ、有益な財務諸表が保証される。帳簿や伝票の活用も重要である。(p.300)
同文舘