『原価管理の理論』
原価管理の目的は、原価引下げにある。この理解の仕方に、現場管理的な立場、技術的な立場および会計的な立場がある。体系的な原価管理は、意思決定のための原価計画と業績評価のための原価統制とから成る。原価管理は、産業革命の黎明期頃から芽生え、仕事場や工場の管理用具として利用されてきた。そして、その後次第に拡張解釈されることより、製造に関わらない活動にも援用されるに至った。また、その発展過程で、様々な隣接領域との接触を通じ、原価管理が総合的な原価管理へと展開し、現在に至っている。(p.323)
同文舘