本書は、企業の評価を財務の視点から、収益性分析、損益分岐分析、利益増減分析、流動性分析、資金収支分析(キャッシュフロー分析)、生産性分析、成長性分析という分析手法について解説したものである。企業の業績や経営体質の評価をおこなう場合、特に、流動性分析は最も重要な分析方法の1つである。本稿では、流動性を静態的流動性と動態的流動性に分け、両者の分析手法について、実際の財務諸表をもとに解説をくわえた。あわせて、流動性分析を中心とした企業の実例分析を例示した。 共著者名:藤井誠一・下野武司・片桐伸夫・上村淳一・島崎規子・上野正男・田中弘・佐藤俊夫・逸見啓 担当部分:第6章「流動性分析」(p.176-216)